相談役日記

先日、タイトルにあるコマーシャルをみて、昔私が家庭教師の先生派遣の仕事をしている時の事を思い出しました。

通常の家庭教師の派遣は14日以内に先生の紹介をするというものでした。
当たり前ですがこれはお客様との約束でありル－ルでした。

ですので、どんなに派遣が難しい地域であろうと先生の登録が少ない地域であろうと、絶対に先生を派遣しなければいけません。

そうは言ってもどうしても派遣するのが厳しい地域もありました。
それでも、自分事ですが私は何百件というご家庭に一度も派遣遅れをだした事がありません。
もちろん例外的にお互いの顔合わせの都合がつかず1.2日遅れた事があったかもしれませんが、原則通り派遣しました。

社員の中には一生懸命努力をしましたが、どうしても先生が見つかりません、先生を派遣できませんという者が何人かいました。
彼らは、対象のエリアに登録している先生の中で探そうとしているだけでした。
それでは派遣できない事が起こります。

では何故私は先生を期日通り約束通りに派遣できたのか。
それは、
①派遣先に近い駅で先生を探す。
②最寄りの大学でビラをまく。
③先生をしている人間の友達を紹介してもらう。
といったことを派遣できる講師が現れるまで「やり続け」ました。

家庭教師の派遣においては、こういった努力をするだけで顧客に絶対に迷惑をかけずに派遣する事ができます。

期日、約束通りに派遣できなかった社員に「もし約束通りに派遣したら、1億円もらえるならどうする？」と意地の悪い質問をすると、彼らはどんな事があっても派遣すると言っていました。
一生懸命自分の頭で考え、自ら動く社員には、この問いは愚問です。

目標達成できなかった彼らは、頑張れる余地、努力する余地がまだ残ってることに本人は気づいていなかったのかもしれません。

タイトルにあるコマーシャルを見て、９５％という数字がどうもひっかかりました。
この数字に満足しないで欲しいなというのが本音です。